脳梗塞リハビリのコンテンツ部分
- 1脳梗塞とは
脳梗塞は脳卒中の1種で、動脈硬化などによって血管内部が狭くなり、血の塊が血管を塞いで血管が詰まることで、そこから先へは血液が届かなくなり、脳細胞が壊死してしまいます。
脳梗塞を大きく分けると下の3タイプがあります。
ラクナ梗塞:細い血管が詰まるタイプ
アテローム梗塞:太い血管が詰まるタイプ
心原性脳梗塞:心臓でできた血栓が脳血管を詰まらせるタイプ - 2脳梗塞の改善方法とは?
薬物治療(内科的治療)や手術などを行い、後遺症を軽減するために治療初期から、リハビリテーションに取り組むことが大切です。
- 3脳梗塞のリハビリとは
脳梗塞により運動機能が麻痺すると、人の脳はその能力を学習によって取り戻そうとします。
この働きが最も高いのが、発症から間もない急性期(約2週間)です。そのため、急性期のリハビリでは主に麻痺のある側の運動機能の訓練を重点的に行います。
しかし、この働きは発症から時間が経つにつれて、少しずつ弱まっていくと考えられています。
その代わりに高まると考えられているのが、麻痺の無い側の運動機能です。
回復期以降のリハビリでは、麻痺した能力を回復するための訓練に加えて、麻痺していない側の能力を使って生活能力を高める訓練を行います。 - 4リハビリ方法について
麻痺の無い側の運動機能ばかりを使用し、麻痺のある側を動かしていないことで麻痺が悪化してしまう場合があります。
人間の脳には、普段使わない能力は忘れてしまう特性があり、例えば麻痺していない能力ばかり使うと、麻痺した能力が再び衰えると言われています。
当施設では、麻痺側も麻痺の無い側もしっかりとアプローチをしていきます。
お悩みを聞いて、体全体を評価して原因を追究し、解決に向けてリハビリを実施していきます。
ただのマッサージや単純な筋力トレーニングは行いません。
しっかりと説明しながら行っていきますのでご安心ください。 - 5理学療法士からのメッセージ
私が今まで出会ってきた脳梗塞の方は、リハビリの初回の問診で「脳梗塞になるぐらいなら、いっそのこと……」と言われる方が正直多かったです。
体の半分が言うことを聞かない、思っている動きができない、時間がかかる、忘れてしまう、家族に迷惑をかけてしまう、楽しみがない・・・・
書ききれないほどの辛さを聞いてきました。
一緒にリハビリをしていくにつれ、「もっとこうしてみたい」、「これも試していい?」と積極的になる方が多く、リハビリの時間を楽しみながらも、生活のお悩みを聞いて具体的なアプローチを行って動作の獲得や介助者へのアドバイスも行い、お一人でできることを1つまた1つと増えて喜んでいただけた経験も沢山あります。
最初から一人で全て完璧に行えなくとも、まずは「ここだけは頑張る」がとても大事で、麻痺側を使う機会を増やすのはさらに大事なことです。
一緒に相談をしながら諦めずに頑張りましょう!